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庭に小さな春の気配

節分が過ぎると春!と言います。
まだまだ寒さが厳しい日もありますが、春という文字を見ると何だか少しずつ暖かくなっているような気がするから不思議です。

福寿草

この写真の花の名前をご存知ですか?福寿草です。
いいことしか思い浮かばないような、ありがたい名前ですよね。
前日までは少し硬めのつぼみだったの我が家の福寿草、立春の日に花開きました。
私は社会人になった年に東京に出てきてもう20年になりますが、春の訪れを感じるものと言えば、福寿草にふきのとう、祖父母と一緒に育てて天ぷらにしたタラの芽です。
今でもスーパーにタラの芽が並んでいるのを見ると、そのほろ苦く旨味いっぱいの味と一緒に、祖父母の笑顔を思い出します。
育った場所の記憶って、意外としっかり残るものですね。今、息子が10歳ですが、大人になったら庭の福寿草を思い出したりするのでしょうか・・・
そう思うと急に現実に戻ってしまい、福寿草とセットで思い出すのが地味な庭だと何だか寂しいから、もうちょっと素敵にしておかないと!とか、「実家のリビングは散らかってたし、キッチンもなんかごちゃごちゃしてたよ・・・」なんて息子に言われないようにしておかないと!と焦る気持ちになってしまいます。
目先の忙しさに埋もれてしまいそうになりますが、一日一日を大事に積み重ねようと、小さな花を見ながら感じた早春の朝でした。
 

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