レンジフードの選び方
最近のレンジフードは清掃面の工夫や、便利な機能が搭載されていたり、多種多様な機種が登場しております。そのためレンジフード交換を検討中のお客様から「今はたくさん種類があるけど何が違うのかわからない」「うちはどのレンジフードがつけられるの」といったご相談をお受けします。
今回はレンジフードを交換前の注意点や、おすすめ商品など、レンジフードの選び方をご紹介します。
交換前にレンジフードの経年劣化をチェックしましょう
レンジフードの推奨使用年数は約10年から15年の間と言われ、10年以上使用したレンジフードは、問題なく稼働しているように見えても、経年劣化によって換気能力が著しく低下していることがあります。
突然の故障で困らないように、レンジフードの経年劣化の目安になる3つのポイントをチェックしましょう。
チェックポイントその1 換気量のチェック

レンジフードの動作部にティッシュペーパー1枚を近づけて、吸い付くかどうかを確認します。吸い付かないようであれば、換気能力が弱まっている証拠です。
原因は経年劣化によるモーターの寿命や汚れ、吸気不足などが考えられますが、換気量が弱いと煙や臭いを吸い込む事ができず十分な換気が行なえません。
一度掃除をしても換気量の回復が見込めない場合は、レンジフードの交換がおすすめです。
※火災防止のため調理機器はオフの状態でお試し下さい
チェックポイントその2 運転中の音のチェック

【ゴー、ブォーといった風のような重い音】
ファンやプロペラにホコリ・油汚れが付着していると鳴りやすい音です。お手入れをすることで解決することがあります。
【キュルキュルなどの何かが擦れるような音】
プロペラやファンの潤滑油が不足していると鳴りやすい音です。潤滑油を補充すると解決することがあります。
【ジーやビーなど長く続く音】
部品にサビが発生していると鳴りやすい音です。サビの程度によってはレンジフードの交換が必要になる場合があります。
【カラカラ、カカカなど軽い音、またはキーンなど高音な音】
モーターの軸ずれや、複合的な経年劣化で鳴りやすい音です。一度掃除をしても音が鳴り止まない場合は、レンジフードの交換がおすすめです。
チェックポイントその3 振動のチェック

微振動でアレば問題ありませんが、激しい振動の場合は、ファンのスピナーや、部品の取り付けネジが緩んでいることがあります。
ネジを締めても振動が変わらなかったり、外からの吸気は十分なのに振動が激しかったり、ファンが変形している場合は、レンジフード全体の交換がおすすめです。
ご自宅の住宅タイプにあったファンを確認しましょう
経年劣化ポイントチェックをして、交換を考え始めたら、まずはレンジフードのファンに注目しましょう。
ファンはレンジフードの換気能力の要となる大事な部分ですが、ご自宅の住宅タイプや、レンジフードの設置場所によっては、ファンの能力を出しきれず換気が不十分になってしまう恐れがあります。
レンジフードを選ぶ際は、ご自宅の住宅タイプにあったファンを確認しましょう。
シロッコファン | ターボファン | プロペラファン | |
---|---|---|---|
換気量 | |||
排気性 | |||
稼働音 | |||
価格 | |||
設置可能住宅 | (戸建て・マンション) |
(戸建て・ダクトが短いマンション) |
(戸建て) |

シロッコファン
シロッコファンは円形の枠に細かい羽が数十枚ついている、ファンです。
空気を押し出す排気性が高いため、戸建てだけでなくダクトの長い高層マンションなど、住宅タイプを選ばずに設置できます。最近のレンジフードに標準搭載されている、普及率の高いファンです。

ターボファン
ターボファンは円形の枠に幅の広い羽が数枚ついているファンです。
換気量が多く、排気性も高いため最も効率よく換気ができます。また静音性も優れている特徴があります。価格は少々高価で、設置できる住宅もシロッコファンほど幅広くはありません。

プロペラファン
プロペラファンは一般的な換気扇としてイメージしやすい羽型のファンです。
シンプルな作りのためもっとも安価なのが特徴です。換気量が多いですが排気性が低いため、屋外と直接排気が繋がっている戸建て住宅以外では設置できません。
フード形状を選びましょう
次にレンジフードの形状に注目しましょう。
従来はブーツ型や浅型(フラット型)が主流でしたが、最近はお手入れがしやすいスリム型が人気です。
清掃性の他にもデザインや、設置スペースなどを考えてフード形状を選びましょう。

スリム型
スリム型は整流板により吸引効率の良い空気の流れを生み出します。凹凸や継ぎ目が少ない形状で拭き掃除がしやすく、お手入れパーツも従来より少ないのが特徴です。
また、インテリアとしてのデザイン性も高く、現在最も主流なレンジフードです。

ブーツ型
ブーツ型は一般普及率が最も高いレンジフードです。
どのご家庭でも取付けやすいというメリットがありますが、フィルターやファンがレンジフードの奥にあることが多く、お手入れの際は手を伸ばす必要があります。

浅型(フラット型)
浅型はフラット型とも呼ばれる、薄型のレンジフードです。
天井が低いお宅など、スペースが限られている場所でも設置がしやすいのが特徴です。しかし、設置位置が高いため上を向きながらの掃除になりがちです。
設置スペースにあわせたサイズ幅のレンジフードを選びましょう

レンジフードはダクトや、両脇に吊戸棚があるなど、設置場所の関係でサイズ変更をすることが難しい機器です。そのため、基本的には、以前お使いになっていたレンジフードと同じサイズへの交換をおすすめしております。
また、消防法によりレンジフードは、調理機器のトッププレートのサイズ幅以上のものを設置しないといけません。調理機器のトッププレートサイズ幅と同サイズでも問題ありませんが、+15cmのレンジフードにすると、より排気効率が向上します。
ガスコンロやIHコンロと連動するレンジフードがおすすめです

つけ忘れ、消し忘れの心配が無く、省エネにつながります。また、自動でON・OFFになる連動機能はスイッチに手が届きにくい方にも便利な機能です。
連動機能はレンジフードと調理機器のメーカーが異なっていると使用できない場合があります。
エコカナおすすめのレンジフード
フィルター・内部ファン掃除不要なリンナイの『OGRシリーズ』

OGRシリーズは内部を汚さないことに着目した、業界初のオイルスマッシャーディスクを搭載したレンジフードです。レンジフード内部に油煙が入り込む前に遠心力で油を分離。結果フィルター掃除だけでなく内部ファンの掃除も不要になりました。
日々のお手入れはオイルスマッシャーディスクとオイルトレー、そして整流板の3つだけ。簡単な掃除で常にきれいな状態を保つことができます。
優れた省エネ性のノーリツ『クララタッチ』

電力消費の少ないLED証明とDCモーターの搭載により、従来製品に比べ優れた省エネ性を発揮。家計に優しく、5段階の細かな風量調節でムダのない運転が可能です。
名前通りに優しく触れるタッチ操作が可能な静電スイッチでどなたでも簡単に操作が行なえます。
デザイン性を追求したおしゃれなアリアフィーナ『ジリオ』

ブーツ型とスリム型の間の子のような特殊な形状は、煙突のようにも見え、カジュアルな空間に馴染むヴィンテージテイスト。インテリアとしての側面を強調したレンジフードです。
カラーも近年のキッチンに合わせやすい白と黒が選択でき、海外風のおしゃれなキッチンを演出してくれます。
また、レンジフード製造メーカーである富士工業との共同開発のため性能も十分。フィルターには親水コートを施しており、お手入れも容易です。
レンジフード交換はエコカナにご相談下さい

レンジフードの設置には、排気ダクトの接続位置・梁の有無など住宅によって様々な条件があり、しっかり現地調査を行わないとご希望の機種が設置できないことがあります。
エコカナは事前にしっかり現地調査をすることで、当日の工事もスムーズに行うことができます。また、ご希望の機種が設置できるかを確認できる他、お客様の住宅タイプにあった機種のご提案も可能です。レンジフード選びでお悩みの際は、ぜひエコカナへご相談下さい。
エコカナからレンジフードご購入までの流れ
エコカナからレンジフードをご購入頂くまでの流れです。ご来館でお見積りをご依頼頂くか、メールやお電話でもお見積りを承っておりますのでお気軽にご相談下さい。